社長ブログ

vol. 506　投資用マンション売却は詐欺にあうか⁉︎

2021/12/01
売買のはなし

毎日ブログ506日目　　
上野の『投資用ワンルームマンション売却』専門不動産会社　
※旧ブログはこちらから

早いもので今日から12月、師も走り廻るくらい忙しい師走。
でもそれっての師匠の師だけどもこんな師はいやだよね・・

渋谷区の土地所有者になりすまして、約6億5000万円をだま
し取ったって詐欺事件。もう別件で服役中の二人の容疑者を
、詐欺と偽造有印公文書行使容疑で逮捕だって。

この二人の他にももう死んじゃったんだけど（事件は2015年
発生）元弁護士の男も関与していて、他人の不動産を勝手に
売却するいわゆる「地面師」グループみたい。

手口は土地所有者の印鑑登録証明書を偽造してなりすます。
買主不動産会社に売買代金として銀行口座に送金させ、その
まま売買代金をだまし取った。

買主が所有権の移転登記をするときに印鑑証明が偽造だって
気がついて発覚したらしいけど、典型的な売主装った詐欺事
件。

ちなみに一昨年あった積水ハウスから架空土地取引で、約５
５億円をだまし取ったっていう地面師詐欺事件。この夏に判
決が出たみたいだけど主犯格に懲役11年だって。

この男は分け前として1億円以上もらっていたらしいけど、そ
のお金がどこかに隠しておいたとして、11年で割ると年900万
円。それで11年間は塀の中じゃあ・・わりに合わないよね。

ちなみに不動産を所有権移転（名義変更）する場合は

・権利証（登記識別情報）
・実印
・印鑑証明書
・住民票等

が必要になる。

だけど、権利証とか印鑑証明書についての偽造って今の技術
だと一見しただけじゃあ、本物と偽者の違いが分からないく
らい精巧だし見分けるのは困難みたい。

だからそんな精巧なコピーで、しかも組織的に各関係者にな
りすまされてしまったら・・騙されてしまうかもね。

自分たちも投資用ワンルーム売却で売主さんが慎重だったり、
初めての取引で信用されてない時なんかには、決済引渡しを
前にして事前に権利証や印鑑証明を預けてもらえないときが
ある。

厳密にいうと仲介会社が預かるのではなくて、買主さん側が
指定した司法書士に預かってもらうんだけど、投資用マンシ
ョンの決済の場合多くは決済場所に売主さん買主さんが一堂
集まるというわけじゃない。

まず決済日前日までには所有権移転（名義変更）に必要な書
類を全て準備して司法書士へ預ける。そして買主さんから売
主口座へ決済金を送金して、売主さんが着金確認したらその
書類をもとに司法書士が法務局へ申請手続きを行うってわけ。

たしかに売主さんからしたら、書類だけあれば所有権移転で
きちゃうんじゃないかって心配かもしれないけど、そもそも
お金を払う買主さんのほうが、果たして所有権移転（名義変
更）は無事に行われるのかが心配なはずだよね。

ましてや仲介会社である自分たちは買主さんが送金する決済
金のなかから、仲介手数料を差し引いて頂くわけだから、ど
ちらにせよ売主さんへ決済金が入らないと困るのは立場は一
緒。

あとは万が一なりすましや詐欺かもしれないと思ったら、

不正登記防止申出

という制度もあるからね。

これはもしも権利証を盗まれたとか、印鑑証明書を盗まれた
りしたとしても、だれかが登記名義人になりすまして不正な
登記がされることを防止するための制度。

申出をしてから３か月以内にこの申し出に関係する登記申請
があったときは、すぐに申出をした人に通知されるというわけ。

だけどぶっちゃけ２.3000千万程度の投資用マンションの決済
金目当てで詐欺にあうような確率・詐欺する方のリスク考えて
もほぼ無いとは思うけどね・・

きょうはここまで、それではまたあした！