社長ブログ

vol. 775　政治とカネの話

2022/08/27
業界のはなし

毎日ブログ775日目
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実は・・全国にあるコンビニの店舗数よりも多い不動産屋。

よくはじめて会う人に、不動産屋の社長ですって言うと・・

すごいですねぇとか金持ち⁉みたいに言われたりすることがある。

確かに不動産屋といえばそういうイメージだし、実際めちゃめちゃ稼いでいる人も多い。

だけど自分なんかは・・ぜんぜんである。

ちなみに宅建業を開業する場合には、法務局に営業保証金として１千万円を供託しなくてはいけない。

だけど実際にはいわゆる不動産協会に加盟することによって・・

「主たる事務所（本店）６０万、従たる事務所一店につき３０万」

という保証金の供託だけで済むことになるので、大手以外のほとんどの業者はいずれかの協会に加盟するわけ。

そもそも新たに不動産業を開業するに、別に何百万もかかるわけじゃない。

だから誰もが開業して不動産会社社長ですって、名乗るだけなら誰でもできる・・そりゃあコンビニより多くなるわけだ。

ちなみにその協会っていうのは「全宅＝ハトのマーク」と「全日＝ウサギのマーク」の２団体。

どちらを選んでもいいんだけど、うちが加盟しているウサギのほうの協会の場合には・・

「全日本不動産政治連盟」

っていう政治団体に加入するんだよね。

ちなみにハトのほうは全国宅建政治連盟

今は任意らしいけど、自分が協会加盟した時にはなんだか自動的（強制⁉）に加盟していた気が・・

ちなみに両方とも自民党系の政治団体ななんだけど、ここで払う会費というのはいわゆる寄付金扱い。

そして会員としては法人ではなくあくまで個人。

うちのような株式会社というであれば、その代表者個人が会員なわけ。

そしてこの政治団体とは一体どんな活動をしてどんな成果があるのかといえば・・・

例えば、宅地建物取引主任者を宅地建物取引士に変わったことや。

登記手数料減額や、住宅ローン控除の要件緩和（50㎡→40㎡へ床面積要件の引き下げ）。

あとは銀行とか郵便局の不動産業参入阻止なんかも、これたらの政治団体のおかげみたい。

ようするに何をする団体かと言えば・・

会費（政治資金）を集めて不動産業界全体の陳情や要望を聞いてくれる団体というわけ。

だから、会員は法人や営利団体そのものじゃなくてあくまで個人名。

そして、その団体の願いというか目的は当然・・選挙時の組織票なんだろうね。

だけどこういう政治団体って実は、それぞれの業界にだいたい存在するんだよね。

そのどれもがあくまで個人がその政治団体に賛同して会員になる、という形はだいたい一緒。

そしてその会員たちの利益や、目的達成ができるように手伝う代わりに・・選挙のときはよろしく。

・・そりゃあ実際に法律や条例を変えられる政権与党（自民党）じゃなきゃ出来ないよね。

そう考えるといまニュースで持ちきりの、統一教会や宗教団体と政治の問題。

いいか悪いかは別の話で、ある意味これも政治とカネ（宗教団体含む）の利害関係。

そして世の中はこういう仕組みになっているってことは・・あたりまえだしそれが現実。

だからバ◯みたいに意味もわからず、なんでもかんでも政治とカネの問題＝悪。

って決めつけて大騒ぎして、そういうのを無くしいき、もっと世の中を良くしていこう！

なんて本当にそれで世の中というか、みんなが儲かって良くなればいいけど・・

そんなのなかなか難しいとは思うけどね⁉

きょうはここまで、それではまたあした！

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