社長ブログ

vol. 581　バレンタインチョコとサブリース

2022/02/14
賃貸のはなし

毎日ブログ581日目　　
上野の『投資用ワンルームマンション売却』専門不動産会社　
※旧ブログはこちらから

2月14日のきょうは何の日かと言うと・・

バレンタイン・デー

って聞いても、もうドキドキしたりときめく
気持ちは、とっくに忘れてしまっているアラ
フィフ世代。

それにそもそもバレンタインでチョコレート
を渡すって風習なんて、お菓子屋の販売戦略
だしね！

なんて心が擦れまくっているおっさんだけど
ほんとうに調べてみたら・・

昭和11年に神戸の洋菓子店が『バレンタイン
デーに愛の贈り物としてチョコレートを贈り
ましょう』って英字新聞に宣伝したのが始ま
りらしい。

そのあともデパートとかでバレンタインイベ
ントとして販売したり、新聞や雑誌への広告
も増え一般的になってきた。

そして爆発的に広まったにのは実は1970年代。
小中学校や高校で『女の子から男の子に告白
できる日』としてバレンタインデーが盛り上
がってきたかららしい。

それからはもう

バレンタインデー＝チョコ

の図式ができて『義理チョコ』などが生まれ
てきたんだよね。最近では『友チョコ』『逆
チョコ』なんていうのもあるらしいけど・・
もう理解不能だよね。

何にでもはじまりや歴史はあるわけで、それ
はもちろん投資用ワンルームにもある。

実は1970年代にはもういわゆる『投資用ワ
ンルームマンション』は生まれていた。当時
はまだ個人が1棟物件に投資するという事例
はほとんどなくて、不動産投資といえば区分
マンションが主流。

そして1977年に竣工された『メゾン・ド・
早稲田』というワンルームマンションが日
本初の投資用ワンルームって言われている
んだよね。

建てられてから実に45年たった今でも、現
役バリバリで賃貸や売買されている。

このメゾンドシリーズを分譲販売をした
『マルコー』という会社は投資用ワンル
ームマンションの先駆者として有名。

そして驚きなのが、このときすでに今で
こそ当たり前の、家賃保証や賃貸管理が
一体となったビジネスモデルを作ってい
たってこと。

販売会社は『マルコー』

建物管理会社は『エムジー』

賃貸管理会社『マイム』

ってグループ会社で連携したサポートシ
ステム確立していたんだよね。

投資用ワンルームマンションを買う側か
らすれば、買った後も

★グループ会社がしっかり
アフターフォローします！

★建物管理も賃貸管理もお
任せください！

★不安な空室もサブリース
契約でリスクゼロ！

こんなん言われたら安心だよね・・

だけど売る側が販売では販売益、建物
管理では管理費、賃貸管理ではサブリ
ースや集金代行手数料としっかり利益
が出るという仕組み。

これが今に続く、新築投資用ワンルー
ムという商品のビジネスモデルの基本
を作った会社でもあったというわけ。

ただしその後バブル崩壊のきっかけであ
る、政府の総量規制のあおりを受けた『
マルコー』。

倒産こそまぬがれたけれど、会社更生法
の適用を申請。当時のダイエーからの再
建支援を受けて更生手続きを完了。

でもその後に経営が傾いたダイエーから
株を買い戻して『マルコー』は会社名を
『ダーウィン』にして再スタート。

でもそれも束の間で『インボイス』とい
う会社に買収され『インボイスRM』って
また社名を変え、今度はそのインボイス
が経営不振に・・

結局『インボイスRM』はアパマンショ
ップホールディングスに売却されてしま
っている。

だから未だに多くの『メゾンド』シリー
ズのワンルームマンションはアパマンの
サブリースが多いんだよね。

ちなみにアパマンサブリース契約は借主
からは解約が出来ない（拒否される）し
、これはいまや多くのワンルーム販売会
社のサブリース契約も同様で、自分のマ
ンションなのに解約に応じてもらえない。

だから売却するときには、実際の入居家
賃より安いぶん利回りが下がりどうして
も売買価格も安くなるっていう・・

そんな投資用ワンルームマンションとい
う、不動産投資商品のビジネスモデルと
サブリース契約の弊害⁉をつくった『マ
ルコー』っていう会社の歴史は、投資用
ワンルームという業界に脈々と受け継が
れている・・・っていう話。

きょうはここまで、それではまたあした！