• 2022/09/02
• 業界のはなし

毎日ブログ781日目
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スマホのGoogleアプリに流れてきた記事。


もう問題になってからだいぶ経つけれどまだまだ終わっていないみたい・・





退職後の生活が充実すればと始めた不動産投資。


土地と建物を合わせて１億５０００万円で購入。


それから１カ月後・・業者から入居者が出て行ったとの連絡。


気づいたら空室は1室だけと聞かされていたはずが・・なんと10室以上が空室に。


これじゃあローン支払いさえ出来ないとクレームしたところ業者の提案。


入居者がいなくても一定の家賃を得られるサブリース契約にしましょう！


その提案を受け入れて契約を結び、なんとか収入は安定。


しかしちょうどスルガ銀行のかぼちゃの馬車が社会問題になった頃。


いきなり一方的にサブリースは打ち切ります・・の連絡。


ほとほと困って売却を考え、査定にだしてみたら言われた額は９０００万円。


購入からたった６年で年間１０００万円ずつ値下がりしたことに・・


フルローンで買ってまだ6年・・とうぜんまだまだローンはたっぷり残ってる。


そこでこの所有者さんはスルガ銀行側と調停をおこなったみたい。


しかし当然調停は不成立・・そして今回、スルガ銀行に対して２億９０００万円の損害賠償を求める訴訟を起こしたんだって・・





とここまで聞くとこんな酷い話があるのか・・なんて思う人もいると思う。


だけどぶっちゃけ投資用不動産の業界にいれば、そこらへんでよく聞く話だし驚きもしないよね。


実際に投資用ワンルームを3件も4件も持っていていたうちの売主さんたち。


更に別の与信枠として1億くらいの地方RCマンションを買ってしまっているオーナーさんも沢山会ってきた。


そのうえで正直な話、みんながみんな騙されたって思っているわけじゃない。


少し前に飛び込み営業でうちの事務所へ来た、不動産買い取り業者の営業マン。


こんなこと言ったらあれだけど、ちょっと普通じゃない感じだったんだよね。


決して嫌な感じではないし、見た目も爽やかだし何も悪い印象はない。


だけど不動産会社に飛び込み営業に来るタイプじゃなくて、どちらかというと投資用不動産系。


話し方もハキハキしていて、聡明な感じでいわゆる出来る営業マン。


なんだか面白そうなんで応接に通して話を聞いてみたらなんと・・


元スルガ物件専門の一棟収益販売会社の営業マン。


まだ若い彼だけどはじめて入った不動産会社が、ゴリゴリスルガスキーム炸裂系業者。


そのときは必死に会社に言われたとおりに、本当にひたすら空室だらけのアパートにカーテンつけに行ったり。


だれも住んでない部屋の、電気一時使用申込みをしておいて電気メーター動かしたり。


ようするに空室だらけの物件を、いかにも生活感をだし満室稼働のように見せる仕事。


それにエビデンス改ざんなんて、日常茶飯事で当たり前の話。


数十万しかない通帳でも、チョチョイのチョイで8桁万円に様変わり。

でやっぱり・・本当にカーテンや通帳の指示も、取引支店の偉い人からの指示だったらしい。


それに大半のオーナーさんたちも、自分の収入を付加してるのは分かって買っていたみたい。


エグいケースだとオーバーローンで現金をもらっていたオーナーもいたとか・・


はっきり言ってこれじゃあ・・どっちもどっちだよね。


もちろん本当に何もわからず信用して買ってしまい、騙されてしまった人もいると思う。


でもそれって逆に言えばそもそも、不動産投資になんか手を出しちゃだめな人。


だって遅かれ早かれそういう人は、何らかの商品を買わされたり嵌められたりしていることが大半だしね。


当時はとにかく業者も銀行もやりたい放題で、そのせいでオーナーがめちゃくちゃになろうがどうでもいい。


そんな異常な盛り上がりのなか、収益不動産を扱う三為仲介業者たちが猛威を奮っていたみたい・・


こんな言い方したら怒られるけれど・・それに比べて投資用ワンルーム業界は超健全。


そもそも融資を行う金融機関が、業界や業者に対してきっちり目を光らせてる。


そしてどこの会社でも案件があれば、持ち込んでローンが使えるわけじゃない。


あくま金融機関が認めた業者との提携ローンという形でしか使えない＝売ることができない。


そして審査はきっちり厳格におこなうから、買ったばかりなのなにローンが払えなくてデフォルトしちゃう・・


そんなことは起こる確率は限りなく低いんだよね。


だからこそ90年代バブル崩壊以降、この投資用ワンルーム業界がずっと続いている大きな理由のひとつだと思う。


ちなみその飛び込み元スルガスキーム営業マン、当時勤務してた会社もかぼちゃの馬車事件あたりから様子おかしくなり倒産。


そのタイミングで結婚したこともあって宅建も取り、いまは買い取りも仲介もやるいわゆる普通の不動産会社勤務。


戸建て仲介やってお客さんに喜んでもらったり、適正に買い取りしてリノベ販売したり・・


当時はさんざん稼がしてもらったけど、その仕事内容と収入と引き換えに心がだいぶしんどかったみたい。


それを考えるとそれなりに稼いでもいるし、いまの仕事のほうが100倍充実しているんだってさ。


でもスルガ問題を見たり聞くたびに思うけど・・お金に対しての欲って別に悪いことじゃない。


だけどそれだけを目的に簡単に早く稼いじゃった場合、きっと失うのも簡単に早く無くしちゃうこと多いのかもね・・


きょうはここまで、それではまたあした！


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