社長ブログ

vol. 662　新築ワンルームマンションって一体・・

2022/05/06
業界のはなし

毎日ブログ662日目
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不動産投資関連のニュースチェックしてたら・・

1部屋15平米､三井不｢極狭ワンルーム｣意外な狙い

こんなタイトルの記事。

大手の三井不動産の賃貸マンションブランド「パークアクシス」でめちゃめちゃ狭いワンルームが新築されたって話。

なんであえてそんな狭いワンルームをつくったのかというと・・生活スタイルの変化で自炊や洗濯をしない入居者も多い。

そんな使われない設備を共同利用する形にして入居者が必要なときだけ利用できるようにして無駄を省く。

そんな新しい住まいの形の提案！

・・だそうだけどもう一つの狙いはワンルームマンション建築規制の迂回策っていうこともあるみたい。

ワンルームマンション規制っていうのは一部屋辺り25㎡以上の専有面積でに作らなきゃいけないとか。

30㎡以下で建築する場合は一部屋辺り50万円の税金が課せられたり一定の割合で40㎡以上の部屋もなきゃいけないとか。

ようするに自治体がワンルームマンションを開発建設しにくいようにするための規制があるんだよね。

都内や都心部に入居する単身者は住民票を移さないことも多くそのマンションがある自治体には住民税が入らない。

その地域活動への関心も薄くてゴミ出しなどのマナーをめぐって近隣住民とトラブルになったりする。

そういう理由から自治体はワンルームマンション開発を抑えようとしているんだよね。

そこでこの新築賃貸マンションはあえて台所や洗濯機置き場を各専有部分ではなくて共有部分だけに設置した。

そうすることによってこのワンルームはいわゆる共同住宅としての住戸ではなく学生寮などの寄宿舎の扱い。

これによってワンルームマンション規制外となり15㎡の狭小ワンルームを作ることができたんだよね。

じゃあ「パークアクシス錦糸町スタイルズ」ってどんな感じなのか調べてみた・・・

なんだかおしゃれな感じのトップページから空室検索でどんな部屋があるのか調べてみると・・

なんと・・42件の空室があった。

総戸数は81戸数だからこれがほんとなら半分以上が空いていることになるよね。

そしてどんな部屋があるのかを見てみると・・

16.18㎡で家賃112,000円と共益費10,000円の合計122,000円・・・。

これ・・需要あるのか謎。

だって同じだけ出せば25～30㎡くらいの普通の新築~築浅マンション住める。

錦糸町駅から徒歩10分でキッチンがないビジネスホテルのような狭い新築ワンルームに住む人ってどんなだろうね。

まぁ三井不動産自体も初めての試みで反響や運営方法を分析しつつ検討していく実験的物件とのこと。

だからこの入居率も想定内だったんだろうけどどう考えてもいまの単身者賃貸需要から考えると厳しそう・・

それにこの「パークアクシス」シリーズは入居者が埋まり利回りが確定した時点でファンドや機関投資家へ売却する事が多いみたい。

だけど多分この状態じゃあ実質利回りは良くはないだろうし売れないんじゃないのかな。

世の中にどんどん開発分譲されていゆく投資用ワンルームマンションという商品。

平成バブル時代からのものも含めるときっと都内だけでも数十万戸数はある。

それを所有する側や投資する側は収益目的だからそれが見込める限りどんどん開発供給されていけばそれでいいよね。

だけど実際にそこに住み家賃を支払う入居者そのワンルームマンションが建設されている地域からの需要。

そう考えると投資用ワンルームっていう不動産は世の中の一体だれから？どれだけの？需要があって開発されているんだろうね・・

きょうはここまで、それではまたあした！

パークアクシス青○一○目タワーからの夜景

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