vol. 484 テレワーク終了
- 2021/11/09
- 賃貸のはなし
今日は朝からずっと雨。
こんな日は誰もが通勤通学するのは憂鬱。
でも近年テレワークや時差通勤が広まってからというもの、昔
ほどの超満員電車や通勤通学のストレスは減っているかもね。
と思ったらかの経団連様からこんな提言・・
もともとは政府がコロナ感染拡大対策としてテレワーク
などで「出勤者数の7割削減」を呼びかけてたけれど、
「科学的な知見」を踏まえてなくしていく方向で見直すべき
だって。
当時は菅さんが職場でのクラスター発生なんかをなんとか抑
えるため、一生懸命に経済団体へ向け協力要請をしていた。
だけどワクチンの2回接種した人の割合も50%を超えたし、
死者も重傷者も大幅に減った効果もあって感染者も激減したし、
ここ最近の人出の増加と、感染者1人が何人に感染を広げてい
るかを示す「実効再生産数」に関連性は見られなかったし・・
ってことで・・職場へ出勤できる人はテレワーク終了‼
という提言というか意向みたいだよね。
もちろんテレワークやリモートワークが拡まってきて、多様な
働き方がある事もしれたし、距離や時間の壁を超えて仕事がで
きるって事によるメリットも計り知れないよね。
だけどそれによって職場でのコミュニケーション不足や、テレ
ワークを行うことによってのコスト問題など、職種や業務内容
にもよるけどデメリットや弊害も目立ってきてる。たとえば・・
昨日の全国賃貸集宅新聞の記事だけど都内の単身者向け賃貸
が厳しい状況という記事・・
これなんかまさしくテレワークやリモートワークの影響をも
ろに受けている事例。
これまで単身者からの圧倒的な需要があった都心5区(港、
中央、千代田、新宿、渋谷)の賃貸ワンルームでさえ平均で
募集戸数は21%上昇
賃料単価は5%下落
ということになっちゃってる。
原因はテレワークするにあたって狭いワンルームより広めの
間取りを求め、職住近接の必要がなくなりもっと賃料の低い
エリアへの人の移動ということが大きい。
それにくわえて大学の講義なども未だリモート授業が続き、
学生の一人暮らし需要の減少に、都内23区の5万円前後の
賃料の場合などは外国人留学生などの帰国によってもダイ
レクトに影響受けているよね。
これらを考えると経団連加盟の大企業ではない、零細不動産
会社のうちなんかもテレワーク終了~リモートしてないでみ
んなで通勤通学しましょう~なんて言いたくはなる。
じゃあ投資用マンションを扱っている不動産会社としてどう
考えるのかといえば・・
投資用ワンルームの空室が続けばローン返済のあるオーナー
様たちは、毎月ローンと管理費分を持ち出しすることになる。
サブリースだから関係ないという場合も実際の賃貸需要が、
こんな状況が続けばいずれ保証家賃の見直しになるだろう。
だからきっとこれから一時的に売却したい人は増えてくると
思うし、売却専門物上げ会社からしたら一見都合は良さそう。
だけど反対にこれから投資用ワンルームを買う立場で想像し
てみると、賃貸需要は下がりそれによって賃料も下がってる。
そんな状況が続いていけば当然、販売価格や売買価格はどう
なるかというと恐らく、安くなっていくかもしれないよね。
なんてこれはあくまで想像だけど・・この数年間ずっと上が
り続けてきた不動産価格。為替や金利などの動きによっての
不動産相場への影響は大きいよね。
でも、こと投資用ワンルームや投資用マンションに関しては、
こんな世の中の変化が大きなきっかけになるのかもしれないね・・
きょうはここまでそれではまたあした!
来年もみんなが商売繁盛になれますように‼
【一つ新しい記事へ】⇒vol. 485 仕事の話は一切しなかった話
【一つ古い記事へ】⇒vol. 483 物上げ会社社長のある一日