9月25日の日報(vol.1753)

買付=安心ではない。


朝一番、先週買付を入れてきていた客付け業者から一本の電話。「実は、日曜から買主と連絡が取れなくて……」という残念な報告だった。あれだけメールで重説や契約関係の資料をやり取りしていたので、まさかと思ったが、詳しく聞いてみると買主は初見なうえ、まだ一度も対面していないとのこと。つまり、買付は入っていたけれど、それ以上の意思確認は一切なかったという状況。

法的には、買付や購入申込書には拘束力はない。だからこそ書面だけでなく電話などで直接意思確認をするとか、場合によっては申込金を預かる、などリスクヘッジは必要。このまま連絡が取れなければ飛ぶ可能性は高い。業者は代替顧客に紹介しますと言ってくれたけれど、正直期待はしていない。

 

防げたはずのミス。


買付が飛ぶ可能性があると判断しすぐ売主に報告。落胆しながらも「やっぱりそれじゃ買うかどうか怪しいですよね」と冷静に受け止めてくれた。今回の売主は売買経験も多く、こちらと同じような感覚を持っている方だったのがせめてもの救いだったけれど、こちらも少し浮かれていたのは事実。


買付が入ったら嬉しいという感情で、一歩踏み込んだ確認を怠ってしまっていた。同じ仲介業者として気持ちは分かるけれど、それでもやはり仲介の基本は確認に次ぐ確認。買主・売主・仲介とそれぞれの立場や経験値が違うなかで、感情や期待に流されず、冷静に一つひとつ確かめて進めていく。今日の件は、そんな当たり前のことを改めて突きつけられた。
 

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