9月23日の日報(vol.1752)

ワンルームオーナー親子の相談。


祝日の今日は、投資用ワンルームの売却についての相談で、あるご家族が来社。東京在住の息子さんと、地方から来られたお母さんとの親子だった。詳しく話を聞いていくと、息子さんが東京に出てきたばかりの頃に、電話営業で声をかけられた流れでワンルームを買ってしまったとのこと。月々1万円でマンションオーナーになれます・・と言われて2件の中古ワンルームを契約したらしいけれど、実際には負担はもっと重くなり、自分の生活費にまで影響が出ている状態。

息子さんはおとなしく控えめなタイプで、終始うなずくだけ。一方でお母さんはとてもはきはきしていて、これはもう詐欺みたいなものだですよね?と強い口調で語っていた。そしてフォローの言葉をかけると時折涙を浮かべるくらいに真剣だった。正直、個人的には詐欺とは思わないけれど、気持ちはよくわかる。自分の子どもがよく知らない世界で不利と思う契約を結んでいたら、親として怒りたくなるのも当然。最終的には、損してでももう縁を切りたいし手放したいとの希望を受けて、販売会社に売却の意向を伝えてみると伝えた。

 

詐欺じゃないけれど。


こういうケースに限らず、投資用ワンルームの販売っていろんな意味で誤解されやすい構造になっている。販売会社の営業は、別に違法なことをしているわけではない。あくまで自社で保有している物件を、提案し契約してもらっただけの話。ただ、買う側の知識やリテラシーが十分でないと、話の一部だけを信じてしまったり、現実とのギャップに落胆したりすることも多い。今回のご家族のように、もともと騙されたという意識を持って相談に来られる方に対して、「ちゃんと書いてありますよ」と返したところで、それは単なる言い訳にしか聞こえないし納得や理解をするのは難しい。

もちろん買ったオーナー側にも理解不足の責任はあるかもしれないけれど、販売する側も相手がちゃんと理解しているか?をもう少し見極める努力が必要なんじゃないかとも思う。リスクを知ったうえで選んだ投資と、何となく聞こえのいい話に流された投資ごっこではまったく意味が違う。もちろんいま売ってしまってもただの損切りでしかない。だけどこのまま持ち続けても利益が取れるわけではないし、まして月々の負担に耐えられないという状況・・この業界に長くいるとこういう話に慣れてしまいがち。だけど今日みたいな相談があると、なんだかあらためて背筋が伸びる。


 

お問い合わせ

投資用マンションの売却、査定、相談は
安心と評判の株式会社リムズエージェント!