9月18日の日報(vol.1747)
- 2025/09/18
- 松本満
約束を忘れたフリされた。
2〜3年前にお世話になっていた同業の社長から「顧客の地方物件の賃貸管理に困っている」と相談されたことがあった。そのとき、自分の知り合いでその地方に支店を持つ、管理兼販売会社の社長を紹介した。だけど「管理はお任せしたいけれど、もしそのオーナーが売却することになったら連絡をください」と口頭ではあるが明確な約束を交わしていた。そして今日、その同業社長から連絡が入ってきた。すると、そのオーナーから突然「物件を売却する」との連絡があったという。
すぐにその紹介先の管理会社社長に電話してみたら、「空室になったのでどうしますか?って聞いたら売却されたいみたいで」との返事。でも、ちょっと待ってほしい。管理はお願いするけれど、売却のときは元の同業社長へ話を戻してもらうという前提があったはず。念のため「その話、ちゃんと伝えてたはずでは?」と聞いてみてもあまり要領を得ない返答・・最終的に「直接話すからその社長の連絡先を教えてほしい」と言われたので連絡先を共有した。
信頼が途切れた日。
夕方、その後どうなったか同業社長に確認すると・・すでに客付けで買手がついているので、売主側仲介手数料の分かれで・・という形で話がまとまったとのこと。正直、かなりショックだった。もちろん書面で明文化していたわけではないけれど、ビジネスの現場では言葉の信頼で成り立っている部分も多い。今回はその信頼を裏切られた感が強い。もし同業社長経由でオーナーから直接連絡が来ていなければ、自分たちには何の情報も入ってこなかったかも。そしてこの夜の時点で紹介した自分には何の説明も連絡も来ていない。
仮に「買い手が決まっているから仕方ない」と言われても、それ以前に売却時には連絡をするという約束が反故にされているということ。過去を振り返ってみて、自分だって100%不義理なくやってこれたかと言えば、胸を張れないこともあるかもしれない。でも、こうして自分が(今回は間接的だけど)不義理をされる立場になると、やっぱりその軽さが心に残る。紹介した同業社長にも申し訳ない気持ちだし、何より、いくら業界経験が長くてもそういう人とはもう付き合いたくない、と思った。