6月23日の日報(vol.1709)
- 2025/06/23
- 松本満
大雨と高速渋滞に飛行機欠航。
今日は朝からハードな一日。出張先のホテルを出て空港までは通常なら1時間もかからない距離。だからフライトの1時間前には到着する予定で余裕を持って出発した…はずだった。ところが、高速に乗ってからすぐに前が見えないほどの豪雨とまさかの事故渋滞。ワイパー全開でも視界は数メートル先までしか見えず、まるで雲の中を走っているような感覚。ようやく空港近くまで辿り着いても、今度はレンタカーの返却で時間を取られそうになる。それでもギリギリなんとか間に合いそうだと希望が見えたそのとき。自動チェックイン機で予約便の情報を確認した瞬間、目を疑った「欠航」の表示・・
慌ててカウンターで振り替え手続きを済ませたものの一番早くて2時間後の便。その時点で、都内の片判契約には遅刻確定。すぐさま売主に電話をかけて、事情を正直に説明して約束の時間を1時間遅らせてもらうことになった。それでも、やれるだけのことはやっておきたいと、羽田到着後すぐに移動できるよう段取りを確認していた。だけど羽田に着いても想定外は続く。着陸場所が通常とは違い、滑走路の端のような場所。そこから延々とバスに揺られ、空港の出口を出られたのは到着から40分後。次の電車にもすぐに乗れず、結果として売主との約束には2時間近く遅れることになってしまった。
遅刻の末の契約。
どうにかこうにか、待ち合わせ場所に着いたのは当初の約束時間から約2時間後。走ってきたせいで背中は汗でびっしょり。顔からは汗と申し訳なさがにじみ出ていたと思う。年配の売主は待ち合わせ場所で娘さんと一緒に静かに待っていてくれて、こちらが平謝りする前に「大丈夫ですよ。あなたのせいじゃないでしょう。こういう日もありますよ」と優しく声をかけてくれた。その言葉に救われたし本当に有り難かった。契約は事前に説明を重ねていたということもあって、説明はスムーズに進んだ。
ただお待たせしてしまった分、資料の説明や内容の確認は普段よりも少し丁寧に、そして早めに進めるよう意識した。滞りなく片判契約を終えたとき、売主から「こちらこそ遠くまでありがとうございます」と逆に頭を下げられた。恐縮と感謝が入り混じって、なんとも言えない気持ちだった。昨日の契約もそして今日のこの片判契約も“人に恵まれている”ってとても感じた。不動産というお金やただの取引に見えるものでも、こうして実際に会って交わす言葉の重みは違う。誠実に丁寧にひとつひとつ向き合っていきたって思えた一日だった。