6月20日の日報(vol.1707)
- 2025/06/20
- 松本満
前倒しで週末は遠方の片判契約。
昨日の夜、売主との日程調整の中で「今週末で片判契約を進める」ということに決まった。本来は来週以降を予定していたけれど、うちと売主の予定がどうしても合わず前倒しになった。今回の売主は地方にお住まいなのでこちらが現地へ出向いての片判契約となる。その準備に追われた朝。飛行機の予約からレンタカーに宿泊先の手配まで一気に進め、同時に買主業者と契約書の雛形チェックをスタート。今日中に内容を確定し、製本・押印して週末に持参する流れになるため、今日中に雛形チェックは終えなければならない。やるべきことが一気に押し寄せてきた午前だった。
対面の片判契約はいまや珍しくなりつつあるけど、やはり売主にとっては直接会って話ができることの安心感は大きいと思う。こちらとしても、契約の中身だけでなく対話や雰囲気も含めてしっかり整えた上で臨みたい。そして来週月曜日には別件の片判契約で、羽田に朝到着後そのまま直行する予定も控えている。6月後半は契約や決済も立て続けに続いていくし、スケジュール的にはタイトだけどひとつずつ確実に積み上げていくしかない。
相続の電話と対話に費やした1時間。
夕方になると会社の固定電話に、相続人のひとりから連絡があった。先日送ったレターパックを受け取り拒否していた方で、高齢の女性。速達で改めて送ったものが、今日ようやく届いたらしい。電話の第一声は、「これは何の手紙なの?」「あなたの会社は何なの?」というやや強めの口調。方言があって聞き取りづらかったけどじっくり話を聞くと、昨年も司法書士からも連絡が来ていたのに「なんだかややこしい」「またか…」という印象もあったのだと思う。それに東京から届いた知らない会社名の封筒。しかも厚みのある郵便物が突然届けば不審になるのも当然。ましてやお相手は地方に住む高齢者。いまどきの詐欺や怪しい話を疑うのは無理もない。
そこでまずは落ち着いて「自分は誰で被相続人とどういう関係なのか」「なぜこの手紙を送ったのか」「今どういう状態なのか」を、ひとつずつ丁寧に説明した。ただ、こういう時に多いのが話を最後まで聞いてくれないパターン。こちらが何を言っても途中でさえぎられるような状態がしばらく続いた。でも決して感情的にぶつからず、否定もせず、ひたすら聞き役にまわってみた。すると、その方なりの事情や道理がだんだん見えてくた。どうやら、過去の親族との関係やこれまでの経緯の中で複雑な感情が絡み合っているみたいだった。それでも最後には、「じゃあ、週明けには返事を送るようにするわ」と言っていただけた。相続案件はやっぱり一筋縄ではいかない。でもちゃんと聞くことさえできれば、少しずつでも進むことはできるとも感じた。