6月16日の日報(vol.1704)

電子契約がすっかり当たり前。

今日は朝一から電子契約の送信準備に取り掛かっていた。いまや媒介契約はもちろん、売買契約も半分以上は電子契約になっている。最初はあれこれ戸惑うことも多かったが、ここまで件数を重ねるとだいぶ慣れてきた実感はある。とはいえ、毎回やっぱり悩むのが署名位置の調整。画面上ではきれいに配置したつもりでも、署名済の書類が返ってくると案の定少しズレている。もはや「いつものズレだな」と苦笑いしながら確認するのがルーティンになってきた。

今回は売主からもひとつ質問があった。「電子契約のデータを紙に印刷したら、印紙って必要になるんですか?」という内容。もちろん印紙は不要。電子契約は、契約が締結されるとそれぞれに契約書データと電子契約締結証明書が発行され、そのデータ自体が正式な契約書になる。その説明をすると、売主もホッとした様子だった。

顔を合わせない取引の感覚。

こうして電子契約が広がっていく中で改めて思うのは、これに慣れてしまうともう以前の持ち回り契約には戻れないということ。わざわざ時間と費用をかけて書類を持参して…というやり方に比べれば圧倒的に効率が良い。売主側も必要書類の準備や日程調整の手間が減り、片判契約で移動する必要もなくなる。実際にデメリットはほとんどない。

唯一の違和感は、契約から決済まで一度も顔を合わせずにすべてが終わってしまうこと。これを「問題ない」と感じる人もいれば、「やっぱり一度は顔を合わせたい」という人もいる。特に売主側にはまだ一定数、対面での説明や雰囲気を重視する方がいるのも事実。便利さと安心感、どちらを重視するかは人それぞれ。こうした感覚の差が、今の不動産取引の現場にはまだ残っている。少しずつ進化する契約実務だけど、一件一件を丁寧に進めていきたい。

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