6月10日の日報(vol.1699)
- 2025/06/10
- 松本満
エンド2組とのやり取りと見送り。
ここ数日、売出し物件のエンドの買主候補2組とやり取りが続いていた。それぞれ条件を確認しながら、物件の魅力やリスクを丁寧に説明し、何度かやり取りも重ねていたが、結局は価格面で折り合わず、今回は見送りに。検討の温度感は高かっただけに、少し残念ではあるが、無理に営業して進めても後々うまくいかない。結果としては妥当だったのかもしれない。
こういう対応をしていると、やはりエンド客購入は「気持ち」と「現実」のバランスが難しいと感じた。少しの価格差でも心理的な壁になったり、逆にタイミングひとつで一気に進むこともある。今回はそうならなかったけれど、やりとり自体は無駄じゃなかったと思うし、久しぶりに楽しくやり取りできた。そしてその反応を見て、市場の空気感を改めて肌で感じられた。
業者からの申込と改めて感じた市況の強さ。
そんな中で、以前レインズ経由で問い合わせのあった不動産業者から、突然購入申込が入った。実はこの物件、エンド相手にはやや高めに感じられる金額だったが、今回の業者は売り主希望ほぼそのままの条件で即決。再販目的の仕入れとはいえ、業者がエンドよりも高く買っていく流れは、ここ最近よく見るようになった。
それだけ投資用ワンルームの市況が安定していて、かつ“商品”としての回転が効いているということだろう。そして業者が買ったその先には、またそれを買うエンド客がいる。市場が成り立っているというより、よくできた構造になっていると感じる。売主にもすぐに報告を入れ、了承済み。順調に進めば今週末には契約が間に合いそう。エンド客で流れて業者で決まるという今日の流れは、今のワンルーム市況を象徴している気がした。