10月4日の日報(vol.1544)

店舗物件の内見。


今朝は直行で相談を受けている物件オーナーさんに会ってきた。自主管理分譲マンションのオーナーさんで元地権者さんのため、等価交換して1階テナントと2階住居を所有している。そもそもは数年前にこの物件の2階部分を仲介で扱った事があって、管理人もしているこのオーナーさんに渡してきた名刺が縁で連絡をもらった。

最初は2階の外国人入居者に手を焼いていてその相談。そちらもまだ解決はしていないけれど、今回は別件でいま空いている1階部分のスナック店舗にテナントをつけたいとのこと。店舗の賃貸付はやっとことがないけどとりあえず会いに行ってきた。実はオーナーのご両親がやっていたというこの店舗。高齢とコロナも重なってここ数年はもう使っていなかったけれど、難航していた相続登記も終わったタイミングで賃貸に出したいとのことだった。

 

衝撃的な話。


さっそく中を見せてもらうとカウンターや厨房はそのままだけど、大量の残置物と長年未使用だったために内装や設備の傷みはすごそう。このままではある程度は費用をかけないと居抜き物件としても募集もできない。正直どこから手を付けていいのか分からないくらいの状態だったけど、まずは残置物を片付け内装に手を入れないとという感じだった。そのあとは自主管理でこのオーナーさんが管理人をしているというこのマンションの状況を聞いてみたけれどかなり厳しい状況。なんと・・管理費は徴収しているけれど最初から管理組合なければ規約もないし修繕積立金も積み立てていないらしい。

これまで細かな修繕や壊れた部分の補修工事はあるけれど大規模修繕は行っていないそう。だけど千万単位で工事費のかかる外壁補修や屋上防水などを行う費用も準備できない。そう考えるとこの物件には当然住宅ローンや融資はつかないし売買するにも売れづらい。そして所有者からしても資産価値は下がる一方。とはいえ今から管理組合を作り管理会社を入れるには、分譲だけに所有者たちとの合意形成にはかなりの労力がかかる。都内のマンションでも管理の仕方によってはここまでになってしまうという事に衝撃を受けた。

 

お問い合わせ

投資用マンションの売却、査定、相談は
安心と評判の株式会社リムズエージェント!