7月28日の日報(vol.1476)

折り合わない条件。


価格で困っているというある業者さんからの紹介物件の話。なんとか見つけた買主業者との価格条件は折合ったけれども売主希望条件で少し困っている。それは手付金を売買価格の10%以上じゃないとダメだというもの。たしかに実需物件などの売買仲介であれば10%が一般的かもしれない。だれど買主となる販売会社では仕入れ物件として多ければ毎月何十件も売買契約をする。

すると当然キャッシュがかなり出ていってしまう。だから一般的な投資用ワンルーム売買の場合の手付金は50万円から多くても売買価格の5%くらいまで。せっかく纏まりそうな話だけど一方的なその条件は買主業者も当然呑めない。売主はどうしても納得してくれないみたいで話がそこで止まってしまっている。

 

大切なこと。


元付けとして売主から直接預かる以外にも、有り難いことに最近は物件紹介や客付案件の相談されることが多い。だけどあくまでその紹介者や業者の向こう側に売主様。その場合なかなか伝わらなかったり折り合わなくなることも多い。それは価格だけの話じゃなくて今回のように取引条件や商慣習の違いで纏まるものも難しくなってしまうことも。

そう考えるとやっぱり買うかどうかわからない買主がいくらいても、売ってくれるかわからない売情報がいくらあっても取引にはならない。あたりまえだけど仲介会社にとっては直接の売主様や売物件をどれだけその不動産会社を持っているかということ。やっぱりそれがいちばん大切だということ。

 

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