6月9日の日報(vol.1427)
- 2024/06/09
- 松本満
時間がかかるわけ。
今日は一日中依頼されて溜まっている査定業務ををしていた。依頼してくれたオーナーがしっかり理解できて自分で判断できる査定をしようとするとそれだけ時間がかかるもの。投資用ワンルームの査定の仕方は実需マンションやましてや戸建や土地に比べたら比較的簡単。査定段階では現地調査や役所調査までは必要はないことがほとんど。
でもいわゆる不動産業としての知識というよりもこの業界の仕組みやその知識は必要。もちろん査定物件の事例としてレインズの売出しや成約もチェックはするけれど、まずは買主業者が買ってから再販する時の金融機関評価がどのくらいなのということとが査定価格の根拠や基準。そしてそのうえで立地や分譲会社の違いや賃貸契約内容などに応じて利回り計算をし最終的な価格を出していく。
査定する目的
世の中の投資用ワンルームや収益物件の不動産取引事例の大多数は表に出てこないで水面下で取引が完結している。だから誰もが調べられたり一般的な成約事例だけでの不動産査定では絶対的な根拠にならない。そして買主が業者の場合に仕入れとして買う以上はある意味は買取り査定のようなもの。だったら仲介会社を通さずに直接買い取ってもらればいいという話になると思う。
だけど買取りということはそれを販売して利益を上げるためが目的。そんなプロを相手に果たして一般オーナーが買取提示された価格が適正なのか?相場価格なのか?判断できないことがほとんどだと思う。だから売主様側の仲介会社としてのうちの物件査定は時間をかけてでも、本当の価値や価格を知ってもらえるよう伝わるようにつくっている。