5月14日の日報(vol.1038)
- 2023/05/14
- 松本満
売りたいけど売れない。
社員の見込み客の話。初電で話を聞いてみたらなんと管理会社からのサブリース賃料が止まっているそう。しかも全然連絡もつかずにそのうえそこは販売した会社。そして2件あるうちのもう1件は空室で早く賃貸募集をしないといけない。もちろんそんな状況だから売却したいのはやまやまだけど実は中古で買ってからまだ1~2年。中古再販会社からフルローンで買っている以上は【売れる価格<ローン残額】ということは決まっている。
そして次の買主も間違いなく個人ではなく不動産業者。それも同じような1R販売会社が仕入れ物件として買っていく(しか買えない事が多い)というのが提携金融機関ありきの護送船団方式的なこの業界の商流。なので仮にいま売却すると諸経費も含めて1件あたり持出し金は300~400万にはなる。なかにはそれを出してでも手放す人はいるけれどこのお客様は持ち出しする気(出来ない)はないという。それであれば滞納賃料の回収と管理解約と入居者への引き継ぎをしてうちで賃貸管理をしたらどうかという提案をしていた。
0円で賃貸管理をする理由。
うちの賃貸管理はサブリースこそ出来ないものの管理委託料は0円。毎月の委託料は貰わない代わりに2年毎の更新月に更新料を100%いただく。当たり前だけど投資用物件である以上は毎月のキャッシュフローが少しでも多いほうがいい。ましてやここ数年で買っている多くのマンションオーナーはマイナス収支が当たり前。だから売却はしたいけど今すぐは売れないというケースが多い。そんな将来的な売却を視野に入れているオーナー様向けに売却をするまでの間の月額キャッシュフローの助けになるサービス。
もちろんその先の売却をうちに任せてもらうためではあるけれど、少なくとも持ち続けている間は一般的な賃貸管理よりは楽になるはず。とはいってもそれはこちらの一方的なエゴかもしれない。けれど今回のオーナーのように困っている人の助けにはなるはず。だけど自分のことだけしか考えられない。自分の所有マンションがどのくらいの価値なのか?自分の置かれている状況が理解できない。そんなオーナーには伝わらなかったみたい。だから結局はLINEでこちらから断らせてもらった。