4月20日の日報(vol.1014)

無断欠勤。


いつも通りに出社した休み明けの木曜日。普段なら事務所掃除をするけれど業務が詰まっていた今日はすぐに朝礼からの業務スタート。すると・・折原くんが来ていない。常に一緒にいた先輩の宮本さんにも連絡がないとのこと。彼が入社してからちょうど1年。無断欠勤はおろか遅刻もした事がないのにこれは嫌な予感。心配になり電話やラインをしたけれど直留守だしブロックされてた。というよりもここ最近は思うように結果が出ず悩んでいた彼の性格だと万が一の事を想像してしまう。すぐにタクシーに乗り宮本さんと一緒に自宅へ向かった。

初めてくる彼の自宅に着きドアチャイムを鳴らすと全くの無反応。想像はしていたけれど留守にしているみたい。だけど社員の誰が連絡しても緊急連絡先の弟さんへも繋がらないこの状況。念のためこのアパートの管理会社の電話番号を見つけたので連絡して事情を説明。聞いてみたら部屋鍵の管理はしていないということで開錠サービスを呼んでみるかと思っていたその時・・会社からの電話。すると鈴木さんから『連絡が来ました・・退職代行会社から』との連絡だった。

 

退職の理由。


それを聞いた自分は最初の感情は一瞬・・はぁ?という感じ。次に思ったのはいますぐぶち○したい。それから・・まぁ彼らしいなと思った。実は自宅に向かう途中で彼のブログを読み直そうとしたらTwitterのアカウントが消えていたことに気づいた。その時点でもうこれは・・と感じてはいた。だけどまさかこの十数年の間に何十人以上の営業を辞めた人たちを見てきたけれど退職代行は初めて。折り返しの連絡をしてみると『今月末付で退職をします。iPadなどの会社の備品は退職届とともに郵送します。離職票や源泉徴収票などを送ってほしい。今後一切の連絡はやめてほしい。』そんなことを担当と名乗る人に機械的に言われた。

すでに覚悟をしていた自分よりもショックなのは一緒にいた宮本さん。というのも地方への訪問営業の時や社内にいる時もつきっきりで仕事を教えていた。この数ヶ月の間で真面目で真っ直ぐで素直な反面、人一倍に覚えが悪かった彼に根気よく付き合っていた。だけどその期待や気持ちに応えることはなくこういう辞め方を選んだ折原くん。時には側から見たら厳しく教えてる場面もあったけど決してパワハラをしていたわけじゃない。むしろ今考えればその反対で手厚く育てようと頑張って成長してもらいたいという思いからで甘すぎたかもしれない。それがかえって彼自身の口から辞めたいということさえ言えなくさせていたのではと思う。そしてこれはそれに気づかなかった自分の責任。だけどどんな仕事や目標でもいつか自分自身で乗り越えなくてはならない時は来る。もしかしたら彼のその芽を摘んでしまっていたのかもしれないけど、人は人に言われて変われるわけじゃない。そして今回の退職を受けた自分も自分自身で気づいて変わっていかなければならないと強く思った。


 

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