2月15日の日報(vol.950)
- 2023/02/15
- 松本満
なんちゃって住宅ローン。
うちの管理物件でファミリータイプのマンションがある。実はそこは住宅ローンで借入しているオーナーチェンジ物件。いわゆるなんちゃって物件。何年か前に販売した会社からサブリース家賃下げられて困っているって相談を受けてからのご縁。
そのときは入居者のところまで一緒に行き、事情説明してうちでの集金代行に切り替えた。それから特に問題なく家賃も入っている。ただし三為で高く買っているから売却してもマイナスは数百万。だから売るに売れないけれどとりあえず返済を続けていた・・けれど少し前にそのオーナーからの電話。
適正な使用目的。
話を聞いてみたら、とうとう住宅金融公庫(フラット35)からのお尋ね手紙が来てしまったみたい。おそらく今はもう無い当時の融資した販売会社リスト経由での調査のよう。もしもバレたら一括返済を求められるだろうし、無理であれば競売になる可能性が高い。実際に同じようなケースでそうなってしまい相談を受けたけれどけっきょく自己破産してしまった人も知っている。しかも困ったことに相続の関係で親御さんが住んでいる実家はその本人名義になっている。最悪なケースとしてはその実家も差し押さえられてしまう可能性は大。本人も相当あせっているみたいだしどうすれば一番いいのか悩んだ。
そのあと本人やご家族とも相談した結果、今の入居者へは引っ越してもらって自分自身で住むという方向に。ただし住宅ローンを不正利用していたという事実に変わり無い。そこまでしたはいいけど結局は一括弁済になってしまっては元も子もない。そこで念の為に住宅金融公庫に電話で確認してみた。すると・・『いま現在が適正なローン使用目的になっているのなら過去に関しては特に咎めない』との回答。あくまで担当者ベースの確認だけど、ここまで来たらこれが最適解だとは思う。